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◆コラム2:美品への拘り、B品での妥協

「神経質な方は入札をご遠慮ください」

オークション説明文で良く見かける文言だ。

なぜ神経質が敬遠されるかというと、ごく僅かなシワ等にクレームをつけられる可能性があるからだろう。
多くのコレクターは、シワひとつない極美品の入手を望むが、それは当然の欲求だ。
これはチラシに限った事では無く、殆どのコレクターズ・アイテムは美品である事が重要な要素となっている。
(ただ、以前に某ショップで、50円の新作チラシをファイルからいちいち出して入念にシワチェックをして選んでいる人を見た時はちょっと引いたなぁ..)

しかし、古い年代(1960年代、あるいはそれ以前)ともなると、年数が経過しているがゆえに、「シワ1つ無い美品」は残存数自体がかなり少ないだろう。
ただでさえ稀少なのに、美品となると値段も高くなりがちだ。
それでも美品を追い求めるのも拘りの1つだが、金銭的にも辛いものがあるし、なかなか集まらない。

そこで「難有り品」(B品)だ。
難の程度もピンキリで、軽微なシワ・角潰れ・折れから、2つ折れや破れ、書き込み等いろいろだが、B品だと美品と比べて驚くほど安価で買える場合もある。
また、完品であっても、「館無し」「地方館名」「スタンプ館名」はグレードが落ちる(?)という評価からやはり東京館名よりも割安で購入が可能だ。

バーバレラ ウエストサイド物語
完品なのに名古屋スタンプというだけで激安 折れ&大阪館名&中紙無しゆえに激安

あくまでも美品を求めてB品は見送るか、とりあえずB品で妥協するかは人それぞれだろうが、自分は後者だ。
(実際、当サイトに掲載してあるものにも、そこそこB品が混じっている)
もちろん、対象となるチラシの稀少度・欲しさ度・難の具合い・価格のバランスを考慮しての購入判断となるわけで、結果的に失敗だった事もある。

しかし、こうして「B品でもいいや」と割り切ると稀少なチラシも幅広く集まり、それはそれで満足できるものだ。
そうは言っても、やはり美品への欲求も残る事は残るのだが、最近は古い時代のチラシはモノによっては値下がり傾向が見受けられる事もあり、後に美品の入手機会があれば、美品を買い直すという事を考えてもいいだろう。
※美品入手の代わりに所有していたB品を売却できればなお良しですが、B品ゆえに売却額も二束三文となると、トータルで考えればマイナスは避けられないですが。。。

「美品揃いの稀少チラシ」のコレクションは確かに素晴らしい。文句のつけようがない。
が、多少の難があっても、アイテム数自体の幅が更に広がっていれば、それはそれで認めても良いのではないでしょうか?
(とは言え、あれもこれもB品となるとちょっと痛いかな?)

自分は多少の難があってもそのチラシが手元にあるというだけで満足感はあるし、「幅広く収集」に拘りたい派としては若干の難有り品はむしろ有り難かったりするのだがどうでしょう?
ダメっすかね...(弱気)
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