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◆コラム4:どこまでが「映画チラシ」?

  近年、映画館に置かれている普通の(?)チラシのみならず、様々な形態のものが「チラシ」と称してショップでも流通していますが、個人的には「これってチラシか!?」と思うものも幾つかあります。
今回は、いろいろなタイプの「チラシ?」について語ってみます。
 
  • ホールもの
    劇場公開が終わった後に、各地のホール・会館などで公開される際に、チラシが刷られる事が多々あります。
    デザインは劇場チラシをベースにした類似別柄であったり、劇場チラシとは全くの別柄というものが大半ですが、サイズはA4が多く、片面刷りもかなり多いです。
    ホール・会館は全国各地にあり、いったいどれだけの種類のチラシが発行されているのか、なかなか把握できないのが難点ですが、これらホールチラシはコレクター間でもショップでも「映画チラシ」として立派に認知されているものでしょう。
    ただ、ホール公開ゆえに、作品としては真面目なものや地味なもの、子供向けなものも多く、チラシ自体が単色刷りの質素なものも多い事から、自分はあまり積極的には収集してません。
    作品内容と、チラシとしての出来具合(?)が気に入ればって所でしょうか。。
    戦場のメリークリスマス
    こういう作品なら個人的には大歓迎
  • タイアップ
    とにかく最近非常に多いタイアップ。(昔も多少はあったが)
    タイアップ企業やチラシとしての形態は、もはや書き切れないほど様々ですが、個人的にはタイアップ氾濫にはちょっとウンザリしています。
    まだ映画自体の絵柄や説明文が全面になっているチラシはいいんですが、全体の9割方がタイアップ先の広告で、隅のほうにちょこっと映画の告知が出ているだけというのは、もはや「映画チラシ」とするには無理があるような気もします。
    例えば、旅行系で「xxのロケ地を行く」とかのチラシがありますが、あれって映画チラシじゃなくて、旅行ツアー広告でしょ?と思っちゃうんですよね。
    という事で、私は「タイアップはチラシじゃない」とまでは言いませんが、それほど熱心にもなれません。
    ただ、作品によって(あるいはデザインによって)は欲しくなるんだな、コレが。
    えっ?節操が無いって? ハイ、その通りです。いい加減なもんです。。。
    シカゴ
    やっぱ旅行チラシだよな..
  • 企画もの
    クイズなどの応募形式の告知チラシといった企画ものチラシも探すとけっこうあります。
    単色系が多いですが、企画の内容を良く見ると、なかなか楽しげなのが多いですし、最近はむしろ値が上がってるのもあるようです。
    自分も昔はあまり興味がなかったですが、最近は少し見直してきており、古いものは機会があれば購入しています。
    「悪魔の赤ちゃん」イラストって..
    凄い企画ですね。
    劇場でもらった小型おみくじ。
    大吉〜凶まで揃えばレア?
  • 館ガイド
    主にシネコン系で良くある短冊タイプのガイドですが、チラシとしてるんですかね?皆さんは。。。
    確かに映画の絵柄は思いっきり出てますが、「劇場ガイド」でしょ?
    短冊ゆえに整理しづらいし、劇場に行っても取る事すらしません。
    でも、絵柄がしっかりしてたり、好きな作品だとチラシとして扱っちゃうんだな、コレが。
    えっ?やっぱり節操が無いと..。 結局は「気分」です。重ね重ねいい加減ですね。。。
    こういうのは個人的にはパスです このFOXのガイドは見応えあって好きです
  • ハガキ系
    これも最近多い「アドカード」。
    これって、紙質厚いし、整理しづらいので嫌いです。
    ほとんど解説文なんかも無いし、「チラシ」じゃなくて「ハガキ」でしょ?
    あとは、もろに「応募ハガキ」(タイアップの懸賞応募用が多い)っていうパターンもあります。
    これもなぁ、チラシとして収集するには抵抗あるなぁ。。。
    (と言いながら、街中で見付けると取っちゃうのも悲しい性)
    X−MEN2のハガキサイズ16枚セットは、裏面に情報も記載されており(16枚それぞれ異なる)
    更に「5月3日(祝)全世界同時公開」の文字入りゆえにチラシとしても違和感がありません
  • 栞(しおり)
    文庫本用の栞の片面に映画広告が刷られているケースもけっこうあります。
    映画印刷面だけ見るとチラシっぽいけど、やっぱり、チラシじゃなく「栞」ですよね。。。
    割引券兼用しおり
  • 割引券
    割引券は、既に「割引券」としてのコレクション市場があるので、チラシとは一線を画すべきでしょう。
    でも、モノによっては、チラシとしてもいいくらいの割引券もありますし、チラシ自体が割引券を兼ねているものもあるので悩ましい所です。
    ※個人的には「モノによる」という適当な判断にしています
    表を見ると割引券だが.. 裏を見るとチラシっぽい
  • 応募用紙
    ワーナーマイカル等のシネコンでは定期的に出ている「試写会応募用紙」を始めとする各種応募用紙もチラシとして流通しています。
    だけど、自分はあまり積極的には集めないかなぁ。「応募用紙」だしねぇ。。。
    そうは言っても、あれば取る!(笑)
  • トレー紙
    ファーストフード店(ハンバーガー関係)のトレー紙が映画の柄になってるのもあります。
    アニメをはじめ、子供向けの映画が多いようですが、これは自分は全く眼中にありません。
    ショップで販売してるのもほとんど見た事無いし、集めている人もごく少数なのでは?
    これって、いつかプレミアついたりするんですかねぇ...

  • コンビニ掲示
    当サイトでも特集してますが、コンビニの前売り券販売告知のための掲示物です。
    特集のINDEXにも書きましたが、厳密には「チラシ」では無いでしょう。
    目的が「配布」でなく「掲示」ですから、むしろ扱いは「ポスター」のレベルが妥当と思います。
    しかし、オークション等では、そこそこ値が付いているのを見た事あるし、「宣材」としては結構認知されているのかもしれません。
という事で、上記以外にも様々な「チラシ?」というものが散在しますが、みなさんはどういう定義にしているのでしょうか?
映画の絵が出てれば全てチラシ? 館名(「x月ロードショー」の文字のみも含む)入りならチラシ? 解説入りならチラシ? といろいろな考えがあるでしょう。
自分はあまりチラシの定義を広くするとキリが無いので、わりと狭めにしているほうだと思いますが、そんな定義は個人の自由ですので、各自で自分のポリシーに従って、好きなように集めればいいんじゃないでしょうか。
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